22/08/2026
うちの畑のトマトがカラスに食べられまくっているのを見たらしい近所の農家が、
「これ使ってみなよ」
と、カラスよけのグッズを貸してくれました。
手渡されたのは、金属の枠にヒモがモジャモジャとついた、謎のオブジェクト。
太陽の光を反射してキラキラ光る不思議な道具です。その名も「カラスなぜ逃げる?」(笑)。
私が「カラスに困ってるんです」と相談したわけでもありません。
畑の様子を見て、「ああ、これは困ってるだろうな」と思って、わざわざ手を差し伸べてくれる。
その気持ちがとても嬉しかったです。
農村で暮らしていると、農産物を近所の人に盗まれたり、畑の草の管理や水の使い方をめぐって揉め事があったり、人との関わりの中で面倒なことが起こることも、たまにはあります。
でも、振り返ってみると、今回のような温かいやり取りのほうが、圧倒的に多いような気がします。
人に美味しい野菜を届けることができたと知れたとき、「ああ、農業は本当にいい仕事だな、嬉しい仕事だな」と心の底から思います。
しかし、それと同じくらい、こういった地域の人との何気ない、けれど温かいやり取りに触れた時にも、たまらなく幸せな気持ちになります。
ちなみに、この「カラスなぜ逃げる?」が効くのか効かないのか。
もう、そんなことはどっちでもいいです(笑)。
これでカラスが来なくなればもちろん嬉しい。
それでも、またトマトを食べられていたとしても、今回のことはたぶん嬉しいままだと思いますからね。
このような、結果や数字では測れない満足感を、ちゃんと大事にし続けられるような仕事がずっとできるといいなと思いました。
私は、数字や結果に振り回されることが多いからこそ、余計にそう思います。
数字には合わせる。でも、数字だけには合わせない。
言うのは簡単ですが、これがいつも本当に難しい。
でも、そういうせめぎ合いの中であれこれ考えることも、面白さの一つなんですけれど。